極寒の陸奥湾、浅虫温泉へ
Updated: 5/14/2022 Original: 3/1/2021
この度も、急にくる「一人になりたい」症候群の治療のため、近場の浅虫温泉に参りました。
浅虫温泉といえば、若き深堀小学校生の僕の修学旅行程の1つでした。どんな漫画を持っていくかとか、誰と同じ部屋になるかとかばっかり考えていたように思います。そうだ、修学旅行から帰ってから人一倍の量の紀行文を書いた記憶はありますね。今どうなっているんだろう、あの作文は。
小学生の頃は温泉なんて全くもって関心がありませんでしたが、今では由来を調べるくらいの余裕があります。昔は麻を温泉の熱で蒸していたんだそうです。で、「麻蒸」。後に火に関連する「蒸」の字をきらって「浅虫」と書き表すようになった説とのこと。水族館が有名ですね。
「なんだか、旅のしおりを書いているみたい」と、今思っています。
函館から電車で向かうのですが、途中、青森駅で第三セクターの「青い森鉄道」に乗り継ぎます。新鮮でした。運賃の清算係がまた別に乗車しているんですね。ワンマンて表示だけど、ツーメンです。
とにかく吹雪で吹雪で景色どころではありません。頭や肩に雪がどんどん積もっていくのがわかります。孤独感をブーストする津軽海峡の冬を満喫でき幸せでした。温泉がこれ以上ありがたいと感じることはもうないでしょう。
今回の旅にはもう1つ目標がありました。「1990年代にピークを迎えたような、昭和チックで『〇〇観光ホテル』という名前が似合うホテル、ごくごく一般的で『あ、これは修学旅行生とかきてるな』というホテルに泊まりたい」。ラグジュアリー無用。嬉しいことに、これも満足に達成できました。
復路では、青森で乗り継ぎの時間で街をぶらぶら散策。立ち寄ったカフェでは福島から移ってきたという夫婦がもてなしてくれました。スコーンが美味しかった。『カフェでゆっくりおしゃべりっていうことも、最近はできなくなりましたよねぇ』と世間話をしつつ、旅をしめくくりました。